ルーマニアでワークショップをします!



世界で最も尊敬される日本人として知る人ぞ知る武道家の初見良昭先生とのご縁をいただいたのが、2017年梅の花が咲き誇るころ。
先生の道場戯画展をきっかけに、千葉県野田市にある武神館本部道場をしばしば訪れて、先生とコラボ作品を作ったり、昨年出版された『初見良昭道場戲画 天』に寄稿文を書かせていただいたり、編集に携わったりしてきました。

そんな流れの中で、ルーマニアで武道の道場を運営しているCristian Laiber先生が声をかけてくださり、8月にルーマニアに行くことになりました。

10月にフランスでの展覧会が控えているというのに、その前にルーマニア!?

私の行動はたいてい、計画的なようで無計画。ピンときたらすぐに行動。わからないけど、気になるのなら行ってみる。そうやって、フランスやイタリア、アルジェリア、ブルキナファソと、活動の範囲を広げてきました。

それが良いのか悪いのかわかりませんが、2013年の夏、20代で諦めた書道家への道をもう一度歩もうと決めてから、作ってきた道は、他の誰にもできないことであることは間違いありません。

そんな話はまた別の記事で書くことにして、今回は、ルーマニアのこと!

ルーマニアと聞けば、大抵の日本人なら
「ドラキュラ」や「コマネチのかつての体操王国」
「チャウシェスクの共産国→革命→ヨーロッパ最貧国」という暗いイメージがあるのではないでしょうか。

私も同じでした。

ルーマニアとのご縁をいただいてから、私なりにルーマニアについて調べたところ、
ールーマニアという国名は「ローマの人の土地」という意味であること
ールーマニア語は、イタリア語、フランス語、スペイン語などと同じラテン語系で、民族もラテン系であること
ーあの衝撃的なチャウシェスク大統領の公開処刑のルーマニア革命は1989年であったこと
ー革命後の混迷の時代に多くの子どもたちがホームレスになり、マンホールの下で暮らす人たちがいたこと
ー2007年にEU加盟したこと
ートランシルヴァニアには美しい自然があること
ー日本の昔話のような、バラーダと呼ばれる口承民話があること
ールーマニアの森には美しい修道院が点在していること

などを知りました。

そして、首都ブカレストは小さなパリと呼ばれていたこともあり、パリのとそっくりな凱旋門もあるそうです。

この方のInstagramにはルーマニアの美しい写真がたくさん投稿されています!
Alex Robciuc (@alexrobciuc

初めてのルーマニアへの旅はほんの1週間。

武道を学ぶ方達への書道のワークショップは、私の主宰する瀀墨書道教室でお伝えしている「心と身体を整える」ことから始まり、「道具を信頼して道具にゆだねる」など、普通の書道教室とはちょっと違った内容がぴったりです。

ルーマニアの武道家の皆さんとお目にかかるのが今から楽しみです!

A way to Burkina Faso 4 ブルキナファソへの道 4

海外での書道のWSは何度も経験がありますが、お茶会はお手伝いのみで、私が亭主を任されるのは、海外ではもちろん、日本でも経験がありません。

さてさて、困ったなと思いながら、まずはじめに頭に浮かんだのが、友人の陶芸家佐々木虚室さんです。初代佐々木吉之助が明治38年に開いた昭楽窯・松楽窯の4代目窯元です。楽茶碗の写しと言えば昭楽窯、というほど、お茶碗作りを続けて来られて113年。お茶の世界と共に歩んで来られた窯元です。

年明けには、毎年、表千家、裏千家の両お家元のお初釜に呼ばれるほど、お茶の世界で大切なお役目を果たしていらっしゃいます。

今は、楽茶碗の写しとは別に、現代風なアレンジをした楽焼として、帰来窯では新しい試みにも取り組んでおられます。

ご縁あって、ここ5年ほど、何度も京都亀岡の工房へお邪魔して、いろんな意味でとてもお世話になっている大事な友人です。私とお茶のご縁を深くしたのも、虚室さんの影響が大きいと言って良いでしょう。お茶に通じる日本人の大事な心を、いつも背中で教えてくださいます。

そんな虚室さんに今回のブルキナファソでのお茶会のことを相談したところ、「お茶碗、送ろか〜?」と何とも軽〜く申し出てくれ、その翌日には美しいお茶碗が3つ届きました。いつもなのですが、お願いしたことがとてもスピーディーに返ってきて、お忙しいのに本当に頭が下がります。すぐに行動できる男性はかっこいい!

大事なお茶碗をお預かりして、初のアフリカ大陸へ!
このお茶碗は、初日予定されている、ブルキナファソの大統領や、各国大使の方々の私のブースご訪問の際に、大事に大事に使わせていただきます。

侘び寂び利休型黒楽茶碗 / Wabisabi Rikyugata Kuroraku
佐々木虚室 /  Sasaki Kyoshitsu

朱釉楽茶碗 /  Syuyu raku
佐々木虚室 /  Sasaki Kyoshitsu

茶箱用赤楽 / Akaraku for chabako
佐々木虚室 / Sasaki Kyoshitsu

A way to Burkina Faso 3 ブルキナファソへの道 3

在ブルキナファソ日本大使館から今回のお話をいただきましたが、なかなか全貌が見えてきませんでした。
これまでも、日本大使館や領事館、また民間の文化活動として、フランス、イタリア、アルジェリアで書道のWSやデモンストレーション、お茶席のお手伝いをしてきましたが、それらは日仏茶道交流会を通してや、オーガナイズをする方がいらしての参加でした。なので、私が個人でお引き受けするのはこれが初めてです。

インターネットのある世界とは言え、アフリカとのやり取りはなかなかスムーズには行きません。そんな中で、少しずつ中身が見えてきて、何をどうやるのかを考え、準備する段階に入ってきました。

私が任されるのは、SIAOから日本大使館に無料で貸与される6つのブースのうちの一つです。私のブースの他は、JICAやNGOが展示をするようです。ブースの広さは3m×3m。そこで、10月26日(金)から11月1日(金)までの1週間、書道のWSと、茶道のデモンストレーションをして欲しいとの事。

さて、何から準備をしなければならないのか・・・。
一人でできるのか・・・。
課題は山積みです。

まずは、私の悪い癖でもあるのですが、なんでも自分一人で抱え込んで、解決しようとする事。今回はそれをやめることにしました。いずれにせよ、一人では到底無理な話です。けれど、ブルキナファソまで一緒に来てくれるような人はいるのか・・・???

いました!!!

頭に浮かんだお二人の方に聞いてみたところ、お二人ともOKの返事が!!!

そのうちのお一人は、メールを送信して5分以内に「行きます!」のお返事です。私のブルキナファソへの道の相棒は追い追い紹介していきますが、この方、私と同じ日の2時間違いで生まれた方なのです。生まれた場所も近く。とても似た性質、傾向があって、もう一人の私を見ているようなのです。

私が日本大使館の方から「ブルキナファソに来ませんか?」というメールをいただいた時、瞬時に「行こう!」と決めたのと同じく、なんの躊躇いもなく「行く」と言ってくれた彼女に、やっぱり!と、ニヤニヤしてしまいました。

もうお一人は、私が主催するちょっと変わった書道教室、「瀀墨の会」の生徒さんです。日本文化を一から勉強したい、海外での活動がしたいと、入会してこられました。入って間もないのに、いきなりのブルキナファソ。短い時間で急ピッチでお勉強していただくことがたくさんありますが、このチャンスにたくさん吸収していただきたいと思っています。

頼りになる相棒もでき、次は内容を詰めていきます!

写真は、昨年のアルジェリア訪問。

 

A way to Burkina Faso 2 ブルキナファソへの道 2

ブルキナファソに渡航するに当たって、まずマスト条件としてしなけらばならないことがあります。

それは、黄熱病のワクチン接種。これをしないと、ビザを申請する事もできません。

私は東京在住なので、まずは東京のどこでワクチンの接種ができるかを調べました。厚生労働省のHPに調べ方が載っています。
すぐに接種できるものだと思っていたのですが、いざ電話をして問い合わせをしてみると、意外にも予約がいっぱいだったり、渡航の1ヶ月前からしか予約ができなかったりと、まずはここで引っかかりました。

何軒か電話して、一番スムーズに接種できそうなところが、国立国際医療研究センター内のトラベルクリニックでした。まずは、問診予約をして、予防接種についての説明を受けます。新しくて大きな医療センターで、職員の方も感じがよく、医師の説明もじっくり聞くことができ、ここにして良かったと思っています。

まずは、マストの黄熱病の説明。主にヤブ蚊によって媒体されるウイルス性の病気で、有効な治療薬はなく、致死率は30%とのこと。一度ワクチンを接種すると、10日後から生涯有効なので、アフリカはもちろん、南米も、これでいつでも行けることになります。

ただ、生ワクチンなので、副作用もあり、発熱が約10%、稀に死亡例もあるそう。少し怖いけれど、身体の調子を整えて臨めば大丈夫でしょう。また、意外にも60歳以上の人は接種できないので、今、接種しておくチャンスを得て良かったと思います。

西アフリカへ行く場合、黄熱病の他に医師から勧められたのが、A型肝炎、腸チフス、狂犬病、髄膜炎、破傷風(以上はワクチン)、マラリア(薬の服用)でした。え?そんなにたくさん接種しないといけないの???

もちろん、病気から身を守るのは大切ですが、滞在期間は9日間なので、食べ物や水、犬に近づかないなど、自分で気をつけることで予防ができるものはリストから外すことにしました。

結果、黄熱病の他に、A型肝炎、髄膜炎のワクチンを接種することに決めました。

実際のワクチン接種は、問診から1週間後。問診の日はガラガラだったトラベルクリニックですが、接種の日は、待合所も人でいっぱい。それでも、予約の時間にスムーズに接種することができました。左手に2本、右手に1本。接種の時に一番痛かったのが、髄膜炎の筋肉注射で、ズドーンとした重い感じがして、痛みも腕全体に6〜7分ほどありました。接種後15分は待合で安静にして、なんともなくなればお会計に進みます。私も10分を過ぎると腕全体の痛みもなくなったので、さっさとお会計を済ませ、トータルで45分くらいで全て完了しました。

接種から3日経ちましたが、髄膜炎の筋肉注射のあとがいまだに痛みは残っていますが、それ以外はいたって普通です。発熱の場合、接種後、3日から7日後に症状が出るそうなので、まだ油断大敵ですが。

黄熱病ワクチン接種の証明書は、「イエローカード」と言って、黄熱病の英語名Yellow Fever そのまんまやなと、ツッコミを入れながら大事にパスポートと一緒に保管します。この証明書、万が一無くした場合も、再発行してくれるそうです。

気になるお値段ですが、自費になるので、結構な費用がかかりました。
問診が3,045円、接種が46,137円。合計で5万円近くです。黄熱病だけなら、12,000円プラス問診の15,000円くらいでしょう。この予防接種の費用を節約するのかしないのか、旅の形態や、自分の行動範囲、どのような活動をするのかなど、色々考えた上での判断になりますね。

私は、自分で自分の身体を責任を持って守るという意味で、この費用は妥当だと思っています。

未知の国、ブルキナファソへの道は続きます。

A way to Burkina Faso 1 ブルキナファソへの道 1

10月26日(金)から11月4日(日)まで、ブルキナファソの首都、ワガドゥグで開催されるSIAOという国際見本市で、日本大使館のブースを一つお借りして書道のワークショップと、茶道のデモンストレーションをすることになりました。

さて、ブルキナファソって一体どこにあるか、ご存知でしょうか?

西アフリカにある、世界で4番目に貧困度の高い国です。

日本から遠く離れたこのブルキナファソという国、実は私にとっては全く馴染みのない国ではありません。以前、和歌山放送で音楽番組を担当していたことがありました。15分間、英語だけでワールドミュージックを紹介する番組です。放送作家もいなくて、担当ディレクターからも丸投げされて、選曲から構成から全て一人でやっていました。その時、よくかけていたのがブルキナファソのミュージシャン、ファラフィナの曲でした。当時、ちょうど彼らが来日して、ライブに行った記憶も、未だ鮮明にあります。

そんな、少しだけ知っていたブルキナファソという国に、足を踏み入れることになり、その貴重な体験をブログでリアルタイムにお伝えしていければと思っています。

お付き合いいただけたら幸いです。